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愛媛の会社が産業医を選ぶには? 地区の医師会の紹介窓口と、東予・中予・南予の届け出先・無料の相談先

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愛媛県内で、常時50人以上が働く事業場は、産業医を選ばなければなりません。産業医の決まりそのものは全国で同じなので、ここでは短くふれるだけにします。そのかわりに、産業医を紹介している地区の医師会、東予・中予・南予の5つの労働基準監督署と6つの地域産業保健センターの受け持ち、県の健康診断と労働災害の数字、無料で使える相談先など、愛媛の会社が知っておくと役立つことを集めました。

この記事でわかること

  • 事業場に産業医を紹介している県内の地区の医師会(松山市・八幡浜)と、産業医の仲介や名簿の公開をしている医師会
  • 5つの労働基準監督署と6つの地域産業保健センターの受け持ち:四国中央市は届け出先と50人未満の窓口がちがうこと
  • 愛媛県の健康診断で所見のある人の割合は18年続けて全国より低いものの、血圧の所見は全国より高いこと
  • 令和7年の県内の労働災害:けがで休んだ人は1,578人で平成20年のあといちばん多く、地域によって多い業種がちがうこと
  • 愛媛産業保健総合支援センターと6つの地域産業保健センター、治療と仕事の両立の相談ができる病院

01産業医の決まりは全国共通。愛媛の会社がまず押さえること

産業医を選ぶ決まり(労働安全衛生法)に、愛媛県だけのものはありません。まず、次の4つを押さえておきます。

  • 人数は会社全体ではなく、本社・支店・工場・店舗などの場所(事業場)ごとに数えます。常時50人以上が働く事業場ごとに、産業医を選びます。
  • 50人以上になった日から14日以内に選びます(労働安全衛生規則 第13条)。
  • 選んだら「産業医選任報告」を、その事業場を受け持つ労働基準監督署に出します。2025年1月から原則として電子申請です。愛媛県内の届け出先は、5つの署のどれかです。
  • 2026年8月1日からは、産業医が辞めたとき(辞任・解任・退任)も、遅れずに監督署へ報告することになりました。新しい産業医の選任報告と一緒に報告すれば、別に出す必要はありません。

県内に、働く人が50人以上の事業所がどのくらいあるかは、国の経済センサスでおおよそわかります。愛媛県は、50人以上の事業所の割合も、そこで働く人の割合も、全国より低くなっています。

1,654従業者が50人以上の
県内の民営の事業所

3.8%県内の民営の事業所
(43,616)にしめる割合。全国は4.3%

37.0%県内の従業者のうち、50人以上の
事業所で働く人。全国は45.0%

総務省・経済産業省「令和6年経済センサス‐基礎調査」(2024年6月1日現在。民営の事業所で、雇用者のいない個人経営の事業所を除く)の第5表から計算しました。経済センサスの「従業者」には役員なども入り、法律の「常時50人以上の労働者」とは数え方がちがうので、目安の数です。

人数ごとに必要な産業医の数や、選ぶ期限・罰則などは、次の記事にまとめています。

詳しくは産業医の選任義務とは? 人数ごとの早見表(50人・1,000人・3,001人)と、14日以内の期限・罰則

02愛媛で産業医を探す:紹介をしている地区の医師会

日本医師会の産業医のサイト(全国医師会産業医部会連絡協議会)の「事業場、産業医の紹介を行っている医師会一覧」には、愛媛県内の2つの医師会がのっています。中予の松山市医師会と、南予の八幡浜医師会です。

中予

  • 松山市医師会

    089-915-7700

南予

  • 八幡浜医師会

    0894-22-3377

    八幡浜医師会館の中に、八幡浜地域産業保健センターがあります

日本医師会 全国医師会産業医部会連絡協議会「産業医の事業場紹介」(2026年10月に確認)から。地域産業保健センターの場所は、愛媛産業保健総合支援センターのホームページで確かめました。

東予では、今治市医師会が「産業医の斡旋・仲介」を、宇摩医師会が産業医の名簿を出しています

今治市医師会(0898-22-0768)は、ホームページの事業の紹介に、産業保健の仕事として「産業医の斡旋・仲介」をあげています(受付の方法や対象の地域は書かれていません)。四国中央市の宇摩医師会は、ホームページの会員一覧に「令和8年度 宇摩医師会産業医名簿」をのせていて、産業医の資格をもつ会員の医療機関と電話がわかります。今治市や四国中央市の事業場は、こうした医師会に問い合わせる方法もあります。

一覧の医師会に電話するときは、条件を確かめましょう

日本医師会の一覧には、愛媛県内の2つの医師会について、紹介の条件などの注記はありません。まずは電話で、いまも紹介をしているか、どの地域の事業場が対象かを確かめましょう。一覧にない地域の事業場も、事業場の近くの地区の医師会に相談してみる方法があります。愛媛県医師会は県内14の郡市医師会の会員でつくる会で、ホームページに各医師会の事務所の一覧があります。なお、県医師会のホームページの「産業医」のページは、医師向けの研修会の案内です。

問い合わせる前に、社内でそろえておくこと

  • どの事業場に、何人が働いているか:地区の医師会は地域ごとの会なので、事業場の所在地をはじめに伝えます。50人以上の事業場がいくつもあるときは、場所ごとに書き出します。
  • 選ぶ期限:50人以上になった日から14日以内です。人数が50人に近づいた時点で、早めに問い合わせると安心です。
  • 来てほしい回数と、お願いしたい仕事:毎月か2か月に1回か、衛生委員会の日にあわせるか。健康診断のあとの医師の意見、長時間労働者や高ストレスの人の面接、職場巡視など、お願いしたい仕事も書き出しておきます。

紹介を受けた医師や名簿から問い合わせた医師とは、契約の前に会って、来てもらう回数や頼む仕事をすり合わせましょう。候補のくらべ方や、面談で聞くことは、次の記事にまとめています。

詳しくは『産業医の選び方:嘱託産業医を選ぶ前に整理すること、比べる7つのポイントと面談で聞くこと』

03県内の届け出先:5つの労働基準監督署と、6つの50人未満の窓口

産業医選任報告は、本社の所在地ではなく、産業医を選んだ事業場の所在地を受け持つ労働基準監督署に出します。愛媛県には労働基準監督署が5つ、50人未満の事業場が使う地域産業保健センターが6つあります。西条市・四国中央市・大洲市・西予市には監督署がないので、まず下の早見表で、届け出先と50人未満の窓口を確かめましょう。

  • 地域

    市町

    届け出先

    50人未満の窓口

  • 東予

    新居浜市・西条市

    届け出先新居浜署

    50人未満の窓口新居浜

  • 四国中央市要注意

    届け出先新居浜署

    50人未満の窓口四国中央

  • 今治市・越智郡(上島町)

    届け出先今治署

    50人未満の窓口今治

  • 中予

    松山市・伊予市・東温市・伊予郡(松前町・砥部町)・上浮穴郡(久万高原町)

    届け出先松山署

    50人未満の窓口松山

  • 南予

    八幡浜市・大洲市・西予市・喜多郡(内子町)・西宇和郡(伊方町)

    届け出先八幡浜署

    50人未満の窓口八幡浜

  • 宇和島市・北宇和郡(松野町・鬼北町)・南宇和郡(愛南町)

    届け出先宇和島署

    50人未満の窓口宇和島

届け出先は、愛媛労働局「労働基準監督署一覧」から。50人未満の窓口は、愛媛産業保健総合支援センターの「地域産業保健センター」の案内から。地域の分け方と郡・町は、愛媛県「県内市町情報」にならいました。

届け出先と50人未満の窓口が、ちがう所

四国中央市には監督署がなく、届け出先は新居浜署です。一方、50人未満の窓口は、市内にある四国中央地域産業保健センターです。また、今治市のうち宮窪町四阪島だけは、届け出先が今治署ではなく新居浜署です(50人未満の窓口は、センターに確かめてください)。西条市も届け出先は新居浜署、大洲市・西予市は八幡浜署です。

本社が松山市でも、届け出先は事業場ごとです

たとえば、松山市の本社、四国中央市の工場、宇和島市の店舗がどれも50人以上なら、それぞれに産業医を選び、松山・新居浜・宇和島の3つの署に届け出ます。50人未満の事業場が使う地域産業保健センターも、同じように事業場ごとに決まります。

労働基準監督署の所在地と電話

労働基準監督署所在地電話
松山松山市六軒家町3-27 松山労働総合庁舎4階089-918-2460
新居浜新居浜市一宮町1-5-30897-38-2790
今治今治市旭町1-3-10898-32-4560
八幡浜八幡浜市江戸岡1-1-100894-22-1750
宇和島宇和島市天神町4-40 宇和島地方合同庁舎3階0895-22-4655

松山署と新居浜署は安全衛生課の番号です(ほかの3つの署は、署の番号)。開庁は平日の8時30分から17時15分までです。宇和島署の建物の名前は、厚生労働省の所在地の案内から。産業医選任報告は、電子申請なら窓口に行かずに出せます。

04愛媛の健康診断:所見のある人の割合は全国より低く、血圧は全国より高い

愛媛労働局によると、令和7年に県内で定期健康診断を受けた人のうち、何らかの所見(異常の所見)があった人は57.3%でした。全国(59.7%)より2.4ポイント低く、愛媛県は平成20年から18年続けて、全国を下回っています。

57.3%愛媛県(令和7年)
何らかの所見があった人

59.7%全国(令和7年)

18年平成20年から続けて
全国より低い

愛媛県の有所見率(何らかの所見があった人の割合)

平成28年

50.6%

平成29年

52.1%

平成30年

53.8%

令和元年

55.2%

令和2年

57.7%

令和3年

57.2%

令和4年1〜9月分と10〜12月分を合わせた値

56.3%

令和5年

57.7%

令和6年

57.2%

令和7年

57.3%

令和元年までは毎年上がり、令和2年からは57%前後です。全国は令和7年に59.7%です。

愛媛労働局「定期健康診断実施結果」(2026年4月更新)のグラフの値から。棒の長さは0〜70%の同じ目盛りです。令和2・3・6年の値は、厚生労働省「定期健康診断結果報告」(e-Stat)の都道府県別の表とも同じです。平成28・29年は、国の表の値(51.6%・52.7%)と少しちがいます。令和4年は、途中で健康診断の決まり(労働安全衛生規則)が変わって国の集計が2つの期間に分かれていて、56.3%は国の表の2つの期間の人数を合わせた値と同じです(全国の58.3%は、国が期間の長さで重みをつけた推計値です)。もとになっているのは、常時50人以上の労働者を使う事業者が労働基準監督署に出した報告です。

項目で見ると:血圧の所見が全国より1.8ポイント高い

令和7年 健診の項目ごとの有所見率

愛媛県全国

血中脂質コレステロール・中性脂肪

31.7%31.2%

血圧

20.2%18.4%

肝機能

15.3%16.2%

血糖

11.8%13.1%

心電図

9.6%10.9%

貧血

8.4%8.9%

聴力(4000Hz)高い音の聞こえ

7.3%7.2%

尿(糖)

4.1%3.8%

全体の割合は全国より低いのに、血圧・血中脂質・聴力・尿糖の所見は全国より高くなっています。差がいちばん大きいのは血圧です。

愛媛労働局「定期健康診断実施結果」の令和7年の項目別有所見率から(全国の値も、この資料にのっている値です)。棒の長さは0〜35%の同じ目盛りです。

  • 血圧の所見は、令和5年20.8%・令和6年20.4%・令和7年20.2%と少しずつ下がっていますが、全国(18.4%)より高いままです。
  • 血糖(11.0→11.7→11.8%)と心電図(8.8→9.2→9.6%)の所見は、令和5年から3年続けて上がっています。どちらも、まだ全国よりは低い値です。
  • いちばん多いのは血中脂質の所見で、31.7%です。健康診断を受けた人の、ほぼ3人に1人です。

血圧や脂質、血糖の所見は、放っておくと脳や心臓の病気につながることがあります。県全体の割合が全国より低くても、所見のあった社員に受診をすすめ、仕事の量や時間に配慮が要るかを医師に確かめることが大切です。

所見があった社員には、医師の意見が必要です

健康診断で異常の所見があった社員については、健康診断から3か月以内に医師の意見を聴き(労働安全衛生法 第66条の4、労働安全衛生規則 第51条の2)、必要なら作業の内容や労働時間を見直します(法 第66条の5)。県の割合でいえば、100人の事業場で57人ほどになります(実際の人数は事業場によってちがいます)。

05愛媛の労働災害:けがで休んだ人は1,578人、地域で多い業種がちがう

けがなどで4日以上休んだ人

1,578人

令和7年。前年より11人増え、平成20年(1,709人)のあといちばん多い

亡くなった人

12人

前年は13人。半分の6人が建設業

いちばん多いのは製造業

462人

全体の29.3%。前年より39人(9.2%)増えた

業種ごとの人数(令和7年・休業4日以上)

製造業うち食料品製造業120人

462人

保健衛生業うち社会福祉施設160人

226人

商業うち小売業137人

195人

建設業

168人

道路貨物運送業トラックなど

159人

農林・畜産・水産業

82人

接客娯楽業うち飲食店36人

71人

そのほか清掃、通信、鉄道・バスなど

215人

製造業がいちばん多く、保健衛生業(病院・介護施設など)、商業、建設業、道路貨物運送業の順です。

監督署の地域で見ると:多い業種がちがう

労働基準監督署の地域ごとの人数(令和7年・休業4日以上)

松山前年より15人増

660人

新居浜前年より24人減。亡くなった人5人

389人

今治前年より15人増。亡くなった人4人

236人

八幡浜前年より15人増

191人

宇和島前年より10人減

102人
監督署の地域目立つ業種(令和7年・休業4日以上)
松山保健衛生業121人(うち社会福祉施設85人)、商業98人、道路貨物運送業94人、建設業72人。製造業では食料品製造業が64人
新居浜製造業151人。パルプ・紙製造業24人と紙加工品製造業16人、一般機械器具製造業20人、金属製品製造業19人
今治製造業122人。輸送用機械器具製造業38人(県全体の44人のほとんど)、化学工業27人(前年は0人)、金属製品製造業26人
八幡浜製造業56人(うち食料品19人、木材・木製品12人)、建設業29人、農業17人
宇和島製造業18人、保健衛生業12人、建設業11人、商業10人

愛媛労働局「令和7年 業種別・署別労働災害発生状況 確定版(新型コロナ感染症を除く)」から。休業4日以上。割合と前年との差は、この記事で計算しました。新居浜署は西条市・四国中央市も、今治署は越智郡も受け持ちます。

亡くなった12人:建設業と墜落・転落が多い

  • 業種は建設業が6人で、道路貨物運送業2人、製造業2人、林業1人、教育・研究業1人でした。
  • 事故の型は墜落・転落が7人で、そのうち4人は2メートル未満の高さからでした。トラックの荷台や重機ごとの転落もあります。
  • 監督署の地域では、新居浜署5人、今治署4人、松山署2人、八幡浜署1人で、東予が9人でした。50歳以上の人が8人でした。

愛媛労働局「死亡災害発生状況」(令和7年)から。人数の合計は、この記事で数えました。

転倒と腰痛:介護施設と小売業で目立つ

令和7年の全産業の事故の型は、まだ公表されていません。令和6年(1,567人)は、転倒が27.3%でいちばん多く、墜落・転落17.2%、動作の反動・無理な動作(腰痛など)12.1%、はさまれ・巻き込まれ11.7%でした。愛媛労働局は、転倒の73.4%が50歳以上、腰痛の52.4%が40〜59歳の人と示しています。

社会福祉施設(介護施設など)の労働災害(休業4日以上)

平成28年

97人

平成30年

105人

令和2年

132人

令和4年

134人

令和6年

160人

令和7年転倒57人・動作の反動など54人

160人

平成28年の約1.6倍になりました。令和7年は転倒(35.6%)と動作の反動・無理な動作(33.8%)で約7割です。

愛媛労働局などの介護施設向けリーフレット(令和8年8月)のグラフから、2年ごとと令和7年を取り出しました。新型コロナウイルス感染症によるものを除きます。

  • 介護施設では、けがをした人の約4割が60歳以上で、約6割が1か月以上休んでいます。労働局は、動作の反動などによるけがのほとんどが腰痛だとしています。
  • 小売業(令和7年137人)でも、転倒が38.0%でいちばん多く、60歳以上の人が約4割です。

愛媛労働局の目標と、令和7年の結果

愛媛労働局は、第14次労働災害防止推進計画(令和5〜9年)で、県内の目標を決めています。令和7年は、どちらもまだ目標に届いていません。

  • 亡くなった人(1年)

    目標令和9年までに7人以下(過去最少の令和3年8人を下回る)

    令和7年12人目標より多い

  • 休業4日以上の死傷者(1年)

    目標令和9年までに令和4年(1,517人)より5%以上減らす

    令和7年1,578人令和4年より4.0%多い

愛媛労働局「愛媛第14次労働災害防止推進計画 アウトプット指標とアウトカム指標」から。どちらも新型コロナウイルス感染症によるものを除きます。令和4年とくらべた割合は、この記事で計算しました。

この数字から、産業医に頼みたいこと

愛媛の数字から、確かめておきたいこと

健康診断のあと
県の有所見率は全国より低いものの、血圧の所見は全国より高く、血糖と心電図の所見は3年続けて上がっています。所見のあった人への医師の意見(就業判定)と、受診のすすめまで頼めるか。
転倒と腰痛の予防
転倒がいちばん多いけがで、介護施設では転倒と腰痛で約7割です。床・通路・段差と、抱え上げる作業の姿勢を、職場巡視で一緒に見てもらえるか。
自社の業種に多いけが
地域によって、紙・機械・化学などの製造業や、建設業の墜落・転落が目立ちます。自社の業種と作業に合わせて、職場巡視で危ない所を見てもらえるか。

ここでの数字は県全体のものです。自社の健康診断の結果やけがの記録と並べて見ると、どこから手をつけるかが見えてきます。

06愛媛で無料で使える相談先

愛媛産業保健総合支援センター

職場の健康について、会社の担当者や産業医、衛生管理者などからの相談を受ける国の窓口です(労働者健康安全機構が運営)。愛媛のセンターは、松山市千舟町にあります。相談は原則として無料で、予約制です。

愛媛産業保健総合支援センター

相談は、相談日の1週間前までに、電話かメールで予約します。

専門の相談
産業医学、メンタルヘルス(精神科医)、労働衛生工学、カウンセリング、保健指導の相談員が、窓口・電話・FAX・メールで相談に応じます
会社に来てもらう
実践的なことは、相談員が現地に出向いて具体的な方法を助言します。メンタルヘルス対策の体制づくり・ストレスチェック・職場復帰支援プログラムづくりの訪問支援と、管理職や若い社員への教育も無料です(教育は各事業場1回)
研修・講師
産業保健セミナーは参加無料で、松山のほか、新居浜・四国中央・今治・八幡浜・宇和島の各地区でも開かれます。会社や団体が開く研修には、講師の派遣・紹介や、研修の機材の貸し出しもあります
所在地
松山市千舟町4丁目5番地4 松山千舟454ビル2階(伊予鉄道 松山市駅から徒歩5分)
電話
089-915-1911(FAX 089-915-1922)
受付
8時30分〜17時15分(土日・祝日、年末年始は休み)

50人未満の事業場:県内6つの地域産業保健センター

産業医を選ぶ義務のない50人未満の事業場は、地域産業保健センターで、次のサービスを無料で受けられます。医師や保健師が対応し、検査や治療などの診療はしません。

  • 健康診断で所見があった社員についての医師の意見(意見聴取)と、所見のあった人への保健指導
  • 長時間労働者(時間外・休日労働が月80時間を超えた人)と、ストレスチェックで高ストレスとされた人への医師の面接指導
  • 心の不調を感じている社員への、医師や保健師による相談
センター受け持ち場所電話
四国中央四国中央市四国中央市妻鳥町1011番地4 シティハウス松木201号室080-5952-8518
新居浜新居浜市・西条市新居浜市久保田町1丁目6番58号 カネコビル203号室080-9026-5466
今治今治市・越智郡今治市恵美須町1丁目4-11 ポートサイドビル205号080-5952-8515
松山松山市・伊予市・東温市・伊予郡・上浮穴郡松山市千舟町4-5-4 松山千舟454ビル2階(愛媛産業保健総合支援センターの中)080-5952-8516
八幡浜八幡浜市・大洲市・西予市・西宇和郡・喜多郡八幡浜市広瀬1-7-17 八幡浜医師会館の中080-5952-8514
宇和島宇和島市・北宇和郡・南宇和郡宇和島市栄町港3-2-9 栄町港丸和EASTビル1階080-5952-8517

愛媛産業保健総合支援センター「地域産業保健センター」の案内と、利用の申込方法(2026年)から。電話は携帯電話の番号です。受付の時間はセンターごとにちがい、つながりにくいときは、愛媛産業保健総合支援センター(089-915-1911)に連絡するよう案内されています。

  • 申し込み:センターのホームページの「健康相談・面接指導利用申込フォーム」(2025年12月から、パソコンやスマホで申し込めるようになりました)か、「健康相談・面接指導利用申込書」を受け持ちのセンターにFAXします。申し込みのあと、地域の担当のコーディネーターから日程や書類について連絡があります。
  • 労災保険に特別加入している個人事業者なども、対象になります。

使えないことがあるとき

大企業の支店・営業所などで、総括産業医がいる事業場は対象外です。会社全体で働く人が50人未満の小さな事業場が優先されます。申し込みは事業場ごとで、本社がまとめて申し込むときも事業場ごとに必要です。利用できるのは、原則として1つの事業場で1年度に2回までです。対応は原則として、センターが決めた窓口(センターや医療機関など)で行い、医師の意見聴取は窓口での面談が原則で、郵送ではできません。

50人未満の会社がしなければならないことは、次の記事でくわしく説明しています。

詳しくは『50人未満の会社の健康管理とは? 産業医がいなくても会社がすることと、無料の地域産業保健センターの使い方』

病気の治療と仕事の両立:センターと県内の病院の相談窓口

がんなどの病気の治療を続けながら働く社員のことは、センターで相談できます(無料)。社会保険労務士の両立支援促進員が、会社の相談に面談・電話・メールで応じるほか、会社を訪ねて制度づくりや管理職への教育を手伝ったり、治療中の社員と会社の間で働き方の調整を手伝ったりします(調整には、社員と会社の両方の同意書が必要です)。働いている本人も相談できます。

愛媛労働局の「治療と仕事の両立のための愛媛県内の相談窓口」(令和7年12月現在)には、次の病院の窓口がのっています。

治療と仕事の両立・がんの相談ができる病院(16)

東予

  • 愛媛労災病院(新居浜市)★
  • 住友別子病院(新居浜市)
  • 十全総合病院(新居浜市)
  • 済生会西条病院(西条市)
  • 西条中央病院(西条市)
  • 四国中央病院(四国中央市)
  • HITO病院(四国中央市)
  • 済生会今治病院(今治市)

中予

  • 四国がんセンター(松山市)★
  • 愛媛県立中央病院(松山市)★
  • 松山赤十字病院(松山市)
  • 松山市民病院(松山市)
  • 済生会松山病院(松山市)
  • 愛媛大学医学部附属病院(東温市)★

南予

  • 市立八幡浜総合病院(八幡浜市)
  • 市立宇和島病院(宇和島市)

★は、治療と仕事の両立や就労についての相談の窓口がある病院です。そのほかは、がんの患者さんや家族などの相談を受ける「がん相談支援センター」のある病院です。

愛媛労働局「治療と仕事の両立のための愛媛県内の相談窓口」(令和7年12月現在)から。相談の曜日・時間・電話は資料によってちがうことがあるので、利用の前に病院かセンターで確かめてください。

★の4つの病院の、仕事についての相談窓口

愛媛労災病院(新居浜市)の「治療と就労相談窓口」では、看護師やメディカルソーシャルワーカーの治療と就労コーディネーターが、がん・糖尿病・整形外科の病気・不妊治療などの相談を受けます。会社の人も、働いている人や家族も相談でき、面談は予約制です。四国がんセンターと愛媛県立中央病院(どちらも松山市)では、センターの両立支援促進員が、治療と仕事の両立や復職などの相談を受けています(予約制)。愛媛大学医学部附属病院(東温市)では、肝臓の病気などの治療と仕事の両立や、経済的な支援の申請などについて、社会保険労務士や両立支援コーディネーターが相談を受けます。

07愛媛の会社が、産業医を選ぶ前に確かめること

ここまでの愛媛の情報を、選ぶ前のチェックリストにまとめます。

愛媛の会社のチェックリスト

  1. 1

    事業場ごとに、届け出先の労働基準監督署を早見表で確かめた西条市・四国中央市は新居浜署、大洲市・西予市は八幡浜署です。今治市の宮窪町四阪島だけは新居浜署です。

  2. 2

    産業医の探し方を決めた地区の医師会に頼むなら、事業場の所在地・人数・選ぶ期限・来てほしい回数をそろえてから電話します。

  3. 3

    自社の健康診断の結果を、県の有所見率とくらべた県全体は57.3%(令和7年、全国は59.7%)。血圧の所見は20.2%で、全国(18.4%)より高くなっています。

  4. 4

    自社で多いけがと、転倒しやすい場所を書き出した県内では転倒がいちばん多く(令和6年 27.3%)、介護施設では転倒と腰痛で約7割です。

  5. 5

    50人未満の事業場は、地域産業保健センターの窓口を確かめた四国中央市は四国中央のセンターです。利用は原則として1年度に2回まで。Webフォームか電話で申し込みます。

  6. 6

    産業医選任報告を、電子申請で出す準備をした50人以上になった日から14日以内に選び、選んだら遅れずに報告します。産業医が代わるときは、辞めた産業医のことも報告します。

産業医を選んだあと、最初の1か月にすることと、1年目の進め方は、次の記事にまとめています。

詳しくは『はじめて産業医を選任したら? 最初の1か月に会社がすることと、1年目の流れ(月ごとの例)』

健康診断のあとの対応と、転倒や腰痛の予防は、職場を知っている同じ産業医に続けて見てもらうと進めやすくなります。

津山産業医事務所なら

  • 1

    愛媛県は訪問エリアです

    愛媛県は、当社が訪問している中国・四国・近畿の14府県に入っています。代表の産業医が自ら職場に伺い、職場巡視や衛生委員会に出席します。

  • 2

    就業判定・面談・衛生講話

    健康診断の結果をもとにした就業判定、長時間労働者や高ストレスの人の面談、社員向けの衛生講話に対応します。面談はオンラインでもできます。

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    50人未満の事業場のご相談も

    まだ50人未満の事業場のご相談もお受けしています。50人を超えたときは、そのまま産業医の契約に切り替えられます。

おわりに

このコラムのまとめ

  • 日本医師会の一覧には、事業場に産業医を紹介している愛媛県内の2つの医師会(松山市・八幡浜)がのっています。今治市医師会は産業医の斡旋・仲介を、宇摩医師会は産業医の名簿を出しています。
  • 届け出先は5つの労働基準監督署のどれかです。西条市・四国中央市は新居浜署、大洲市・西予市は八幡浜署で、四国中央市の50人未満の窓口は四国中央のセンターです。
  • 県の定期健康診断で所見のあった人は、令和7年に57.3%で、18年続けて全国(59.7%)より低くなっています。ただし、血圧の所見は全国より高くなっています。
  • 令和7年の県内の労働災害は、けがで4日以上休んだ人が1,578人で、平成20年のあといちばん多くなりました。地域によって多い業種がちがい、介護施設では転倒と腰痛が約7割です。
  • 愛媛産業保健総合支援センターと6つの地域産業保健センター、両立支援の病院の窓口を、無料で使えます。

愛媛県では、地区の医師会の紹介や仲介を使える地域があり、届け出先と50人未満の窓口は東予・中予・南予の地域ごとに分かれています。まず自社の事業場の受け持ちを確かめ、自社で多い健康の問題とけがから、産業医と一緒に手をつけていきましょう。

あわせて読みたい産業医の選任義務とは? 人数ごとの早見表(50人・1,000人・3,001人)と、14日以内の期限・罰則

愛媛の会社の産業医のご相談は、津山産業医事務所へ

「うちは対象?」「何から始めればいい?」という段階から、お気軽にご相談ください。

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出典

このコラムは、2026年10月時点の内容で書いています。